監訳者のことば

全文を特別公開! 日本とハワイを拠点にデュアルライフを送る本田直之が、「この本を読むか読まないかで人生の自由度が大きく変わってきます」と言った理由は?

  • 最初に断言しておきます。
    この本に書いてある方法を知っておかなければ、あなたはとてつもない損をします。
    金銭的な意味でもそうですが、もっと大きな視点で見て、「生き方の選択」レベルでの話です。実際、「その方法」を実行している人たちが、あちこちで大きな成功を収めはじめています。

    その方法とは、まったく新しいお金の稼ぎ方です。
    起業といえばそうなのですが、あなたがいま思い浮かべたような、昔ながらの起業ではありません。
     勤めていた会社を一念発起して辞めて、一生懸命に貯めてきた資金をつぎ込んで、ワンチャンスに賭ける――起業という言葉からは、そんな「人生の一大事」がイメージされるのではないでしょうか。
     でも、そんなやり方は、もはやナンセンスです。なぜなら、リスクも資金もなしに、誰でもビジネスをスタートできる時代が始まっているからです。
    本書の方法は、「起業」とか「独立」という言葉から想像されるあらゆる問題点と無縁、といっても過言ではないでしょう。

    貯金はいりません。
    会社を辞める必要もありません。
    主婦の方でもできます。いや、むしろ向いているかもしれません。
    年齢も問いません。定年が近いシニアの方には、セカンドライフの大チャンスでしょう。

     話がうますぎるように聞こえますか? 
    でも、本書を読み終える頃には、起業なんて考えたこともなかったあなたが、こう思うでしょう。「これは、やってみなければ損だ」と。

  • page-2

     本書の原題はTHE $100 START UPです。邦題がズバリ示す通り、ごくごく少額の資金からビジネスを始めて、思い通りの生活を手に入れた人たちの実例集です。
    飛行機のマイレージを有効に使い切る方法を趣味で教えていた人が、ためしに手数料を取ってみたら、本業より儲かるようになってしまった。
     旅行先の地図を探したが気に入るものがなかったので、自分たちでつくってしまった。それをネットで売りに出してみたら、注文が殺到した――。
     そんな、まとまった資金のいらないお金の稼ぎ方を、1500人もの対象者に数年がかりで徹底リサーチし、そのエッセンスを丁寧にマニュアル化したのが本書なのです。対象者の主な条件は、以下のようになっています。

    ・初期資金は100ドル(1万円)~1000ドル(10万円)
    ・年間の収益5万ドル(500万円)以上
    ・資格や特別な技能は必要としない
    ・ごく少人数(自分1人、もしくは友人数人との場合がほとんど)

     このように、まさに「誰にでもできる」が大前提。しかも、日本におけるサラリーマンの平均年収が409万円(2011年度 国税庁調べ)ですから、それを上回る利益を上げている例ばかりということになります。
     旦那さんが働きに出ているあいだ、ちょっとした趣味をうまく収入に変えて旦那さんより稼いでしまった――そんな主婦の話も出てきたり(日本でもそうした話をたくさん聞くようになりました)、女性の活躍も目立ちます。

     手軽さもさることながら、本書のいちばんの特徴は、登場する人たちの多くが、起業家を目指していたわけではなかった、という点でしょう。
    「これってもしかして、起業?」と後から振り返るような人ばかり。
     趣味でも楽しむかのように気負いなくやっていたら、稼げてしまった。副業のつもりが、本業より儲かるようになった。結果、「気がつけば起業しちゃった」人たちの話なのです。
     だからでしょう。
     実に多種多彩なビジネスの形が本書には詰まっています。起業となると「自分の飲食店を出す」だとか、最近なら「ネットワークビジネス」ばかりを考えてしまう人が多いと思います。しかし、本書のユニークでバラエティに富んだ例を見れば、ビジネスの種はいくらでも転がっていること、そして、あなた自身もそれを1つや2つすでに持っていることに気付くはずです。
     もちろん、ビジネスを成功させるには、偶然ではなく必然の「条件」があります。アイデアの見つけ方、それをどう商品化(もしくはサービス化)するか。どうやって売り込むか。うまくいきはじめたとき、次に何をすればいいか。
     これら各段階におけるポイントを著者が見事に抽出し、まったく予備知識のない人でも即、実行に移せる形で紹介しています。
     数々のビジネス立ち上げを経験し、コンサルティングしている私から見ても、「こんなやり方があったのか!」とうなる発見だらけ。
     すでに独立を志している人や、「これまで起業の本を読んだけど役に立たなかった……」という人にも、新しく得るものがあるはずです。

  • page-3

     経済の地盤沈下が叫ばれて久しくなりました。平均年収は下がる一方、就職氷河期も先が見えず、大手メーカーの経営不安も囁かれています。
     著者は「もはや企業にいるほうがリスキーで、独立したほうが安全」と主張しているのですが、ここ日本においても同じ状況が出現しつつあるのです。
     これを「不安だ」と感じる人が多いと思いますが、それはあくまで従来の価値観でのこと。個人に目を移せば、これまでにないくらい大きな力を持つことができる、幸福な時代が訪れようとしているのです。
     それを改めて実感したのも、本書を読んでのことでした。
     第1章にアメリカのポートランドという町のマットレス店が出てくるのですが、私はそのお店を知っていました。有名企業が経営しているわけでもなく、チェーン店でもない、ただの個人経営のお店です(ある仕掛けによって大成功を収めているのですが、それは読んでのお楽しみです)。
     これは本当にすごいことです。
     数年前であれば、大企業ですら、海外にその存在を知らしめようとすれば莫大な広告費がかかったうえ、必ずしも成功したわけではなかった。それが今や、世界中の人に応援してもらえるようなビジネスを、あなた1人でつくり出すことさえできるのです。

     そのために必要なのは、たった1万円の資金と、ちょっとしたアイデア1つだけ。
     副業も起業も簡単にできるし、いくつも同時進行して、うまくいったものだけ続ければいい。何も恐れることはないのです。
     本書との出会いが、1人でも多くの人の人生を豊かなものにするように、心より願っています。

    本田直之